*以下お薦め文献
フルトヴェングラー著、芦津丈夫訳『フルトヴェングラー音楽ノート』白水社
ヴェスリンク著『フルトヴェングラー 足跡―不滅の巨匠』音楽之友社
テーリヒェン著、高辻知義訳『フルトヴェングラーかカラヤンか』音楽之友社
ヘッカー著、芳賀檀訳『音と言葉』新潮社
中川 右介著『カラヤンとフルトヴェングラー』 (幻冬舎新書 な 1-1) (新書)
西村 弘治著『落日の交響楽―フルトヴェングラーからカラヤンへ』
*注釈
・ハンス・クナッパーツブッシュ(1988〜1965)…ワーグナーとブルックナーを得意としたドイツの名指揮者。巨大な造型、壮大な響き、大波がうねるようなダイナミックス、全てが破天荒な巨人だった。
・新古典主義…近代及び現代ヨーロッパに起こった古典主義的芸術風潮。音楽における代表的な作品としては、ストラヴィンスキーの「プルチネルラ」、ヒンデミットの室内音楽が挙げられる。
・アルトゥーロ・トスカニーニ(1867〜1967)…イタリアの名指揮者。主観的解釈を排し、作曲者の意図を厳格に再現することを目指した。
・プラグマティズム…パースによって唱えられ、20世紀アメリカを中心として、ジェームズ、デューイ、ミードらによって継承・発展させられた哲学。現代ではネオ・プラグマティズムへと発展。クワイン、パトナム、ローティらがこれに属する。
・イゴール・ストラヴィンスキー(1882〜1971)…彼はいわゆる主観的演奏の存在を正当づける19世紀的音楽理念と誤った唯美主義を否定した。特に演奏家の「解釈」の恣意性を嫌った。
・表現主義…絵画にはじまったこの運動も音楽に影響を及ぼした。シェーンベルクやベルクの作品、ウェーベルンの中期作品などが代表例。
・新即物主義…表現主義への反動として、美術・文学などの領域で、細密描写、即物的な対象把握による実在感の回復を目指した。音楽にも同様。
・ウィレム・メンゲルベルク(1871〜1951)…オランダの名指揮者。ドイツ後期ロマン派作品を得意とした。
・フェリックス・ワインガルトナー(1863〜1942)…オーストリアの名指揮者。ドイツ古典派、特にベートーヴェンの作品の演奏で高名。
・グレン・グールド(1932〜1982)…カナダの名ピアニスト。極めて個性的な解釈と演奏技法をもち、バッハ、現代音楽に定評がある。