フルトヴェングラーのレパートリーは狭い。
ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ウェーバー、シューマン、ブラームス、ワーグナー、ブルックナー、リヒャルト・シュトラウスなどが主なところで、ドイツ=オーストリア音楽偏重である。
それ以外ではフランクの交響曲とチャイコフスキーの第4番、「悲愴」ぐらいである。
またドイツ=オーストリア音楽でもバッハとモーツァルトの演奏頻度はあまり高くなかった。
またヒンデミットを擁護したことも知られている。
残念ながらドビュッシーやラヴェルといったフランスものにはフルトヴェングラーの演奏様式とそぐわなかったようだ。